SIAMKICKのムエタイショーツができるまで|タイの手仕事と構造

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タイの工房で製作されるSIAMKICKのムエタイショーツ

最終更新:2026年8月

SIAMKICKのムエタイショーツを縫製するタイの職人

ムエタイショーツはどう作られる?

2026年8月の本記事更新時点で、SIAMKICKのムエタイショーツは、バンコクとプーケットにある2つの工房で製作されています。約20人のチームが、生地の裁断から縫製、仕上げまでを手作業で担当します。生地のロールが一着の試合用ショーツになるまで、その工程を紹介します。

SIAMKICKのショーツはどこで作られている?

2018年以来、製作地はタイです。記事更新時点では、バンコクとプーケットの2工房で、約20人が製作に携わっています。第三国への外注や自動生産ラインではなく、裁断、縫製、仕上げを工房内で行う体制です。職人が一着ずつ確認することで、スリットの幅やウエスト縫製のわずかな違いにも工程内で対応できます。

ムエタイショーツの製作が難しい理由

練習では、主に3か所へ繰り返し負荷がかかります。首相撲では前腕が腰まわりに当たるため、ウエストには安定感が必要です。サイドスリットは、ハイキックで十分に開きながら縫い目が裂けにくい構造でなければなりません。さらに、週に何度も洗う使い方を考えれば、縫製には継続的な洗濯への対応も求められます。SIAMKICKでは、こうした負荷が集中する部分を製作とテストの重点箇所にしています。

どのような素材と構造を使っている?

素材は100% MicroSatinです。MicroSatinはSIAMKICK独自の素材名で、マイクロファイバーをベースに、伝統的なタイサテンを思わせる光沢と落ち感、乾きやすさ、日常練習での扱いやすさを組み合わせています。

伝統的なタイカットは、太ももの高い位置に収まる丈と幅広のサイドスリットが特徴です。キックや膝を伸ばしたときに、裾が動きを妨げにくくなっています。ウエストにはゴムとドローコードを使い、負荷が集中する縫い目は三重に補強。スリット幅、股上、生地の重さといった比率には、タイで長く使われてきた競技用ショーツの知見が反映されています。蹴った瞬間の感覚がMMAショーツと異なる理由は、ムエタイショーツとMMAショーツの比較で詳しく説明しています。

デザインはどうやって商品化される?

発売前には、実際に練習や試合を行う選手が着用します。キックを制限する、ウエストが丸まる、縫い目が負荷に耐えないといった問題が見つかれば、商品化には進みません。色数を急いで増やすのではなく、着用テストを通過したものをムエタイショーツのコレクションに加える方針です。

カスタムショーツはどう作られる?

カスタムムエタイショーツは、注文を受けてから同じタイの工房で製作します。名前、ジム名、国旗などを手作業で刺繍し、通常の製作期間は3〜5日です。これは製作に必要な目安であり、発送準備や配送にかかる時間は含みません。試合で使用する場合は、製作期間に加えて配送日数と大会の装具確認期限を見込み、十分な余裕を持って注文してください。

モンコンとプラチアットは?

モンコン(Mongkol)プラチアット(Prajiad)は、伝統的なムエタイ用ロープを一つずつ手で編み上げます。機械による量産ではなく、編み目と仕上がりを手作業で確認しています。どちらも単なる装飾品ではなく、競技の儀礼と文化に関わる装具です。背景については、ワイクルー、モンコン、プラチアットの解説をご覧ください。

ファイトギアをタイで作る意味

タイで製作する価値は、原産国の名前だけではありません。ショーツの丈、スリット幅、股上、生地の重さなどを、ムエタイが日常的に練習され、試合が行われている環境で確認できることにあります。現役選手の意見を製品テストに取り入れ、実際のキック、膝、首相撲で必要な動きを設計へ戻せることが、SIAMKICKにとって「Made in Thailand」の大切な意味です。

売上の一部はどこへ?

SIAMKICKは、ムエタイを支えてきた地方のジムへ売上の一部を還元しています。本記事が更新された2026年8月時点では5つのジムを改修し、2026年末までに100ジムへ広げることを目標としていました。これは記事更新時点の実績と目標であり、最終的な達成状況を保証する表現ではありません。ジム名を宣伝材料にするのではなく、必要な場所で改修を進める方針です。

要点

2026年8月時点では、タイ国内の2工房、約20人のチームがSIAMKICKのショーツを手作業で製作しています。MicroSatinを伝統的なタイカットに裁断し、負荷のかかる箇所を三重に補強。選手による着用テストを経て、カスタム品には名前などを手刺繍します。完成したラインナップはムエタイショーツのコレクションで、製作背景はMade in Thailandページでご覧いただけます。

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